2011年 11月 18日
伯備線廃線跡の旧鉄道橋梁
備中の鉄道遺産その5

前回、新見~方谷間に残る開設時の伯備線橋梁を紹介しましたが、この区間の途中、井倉~石蟹間には道路橋に転用された旧鉄道橋梁が残されています。今回はこの伯備線廃線跡に残る二つの橋梁を紹介します。
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昭和3年に全通した伯備線は80年を越える歴史の中で、幾つかの区間の路線付け替えが行われました。付け替えの主たる目的は高速化で、曲線区間や勾配区間を直線区間に敷き替える付け替えとこれに併せた複線化・電化が戦後に行われました。
変更された旧区間は線路こそ取り払われたものの当時を偲ぶ鉄道施設の残骸が残され、また一部の区間では線路跡が生活道路として利用されています。この石蟹~井倉間の廃線区間でも旧鉄道橋梁が高梁川を渡る為の貴重な生活道路として使われています。

石蟹と井倉の中間地点で高梁川を渡る旧第9高梁川橋梁。何度も屈曲する高梁川沿いに敷かれたこの区間の高速化を図るため、新たに2本のトンネルを掘り、ほぼ真っすぐな路線に引き直す工事が昭和50年代に行われました。この結果不要となった橋梁は人道橋に、線路跡は道路として流用される事となりました。
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橋桁や橋脚は鉄道橋梁時代のまま。路盤を取り払った跡を塞いで舗装し、柵を取り付けています
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太い円柱状のコンクリート橋脚で高い位置に桁を渡します。運用されていた当時は車窓から壮観な眺めが楽しめたと思われます。
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交差する国道を越える橋桁。鉄道省と記された橋銘板もそのまま残されています。
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橋の取り付け部に続く旧線路跡。
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井倉の町の手前で高梁川の流れに沿う様に架けられた旧足見川橋梁。連なる長い橋脚が川面に写る素晴らしい景観です。
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一般に50年とも言われる橋梁の耐用年数ですが、この様に用途を変えれば更に長く使い続けられる利点があります。
旧鉄道橋梁が道路橋として使われている例は他にも結構あるようですが、これだけの規模の橋がそのまま使われているのは珍しいかも知れません。
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by sunshine-works | 2011-11-18 22:50 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
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