2011年 08月 26日
香川県多度津町の近代建築その3 多度津の旧市街地を貫く大通りを北東方向へ程なく進むと、以前紹介したJR多度津工場が見えてきます。この入口前の一角には大正、昭和各時代の2軒の医院建築が通りを挟んで向かい合う様に建てられています。今回と次回は多度津を代表するこの二つの近代建築を紹介します。 通りの南側に建つ旧楽天堂医院は大正元年築。医院が移転した後は事務所として使われましたが、現在は空家となっているようです。 各面に配されたアーチ窓、ペディメントや軒を飾るメダリオン、軒蛇腹の上に大きく立ち上がるパラペット、コリント式オーダー柱が支える正面入口の重厚な庇等々、各所に豊かな装飾表現が施されています。 コリント式オーダーの柱頭。一見石造に見えますが、木彫で作られています。 玄関庇の内側 建物正面と入口周り 通りの向かい側に見えるのは次回紹介する山本医院 モルタルスタッコ塗りの壁面と木製の窓枠。竣工当時から殆ど手が加えられていないと思われます。 香川県の近代建築の中でも大正初期の本格的な洋館建築の現存例として貴重な建物ですが,随所に傷みが目立ち荒れた状態なのが気になります。中心街のコーナーの目立つ場所に建つだけにこのまま放置するには勿体無い気がします。
by sunshine-works
| 2011-08-26 02:36
| 近代建築 香川県
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Comments(3)
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at 2011-09-01 00:09
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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TLCアソシエイツ 木皿真司
at 2011-09-07 18:55
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はじめまして。当社のホームページ右サイド TOPのなんでも情報にて、sunshine-works様のブログを紹介させていただきました。画像がっとってもきれいで、れんがが特に参考となりました。紹介が不都合でありましたらいつでも削除しますので、ご連絡ください。
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by
sunshine-works at 2011-09-07 22:21
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