2011年 08月 04日
山陽電鉄の橋梁
播磨の鉄道遺産その7

明治43年に前身の兵庫電気軌道が開設した兵庫~須磨間の路線に始まる山陽電鉄は大正~昭和戦前期に順l次東西に延伸され、神戸と姫路を繋ぐ準大手私鉄として発展を遂げていきます。
この山陽電鉄が渡る播磨の主要な河川の幾つかには、同線開設当初より使われている橋梁が現存します。
播磨の鉄道遺産その7は戦前に架けられた山陽電鉄の橋梁を紹介します。
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加古川市と高砂市の境を渡る加古川橋梁。山陽電鉄の橋梁としては最も長い橋です。大正11年築。
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この加古川橋梁を含め、現存する戦前の山陽電鉄本線の橋梁は全て上路プレートガーダー橋。河口近くの広い川幅を渡る橋ですが、複雑でコストも嵩むトラス橋とせずに延々と桁を連ねるこの形式を用いています。
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橋脚もこの時代によく見られる楕円断面のコンクリート製です。
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八家駅の西側の小さな川を渡る八家川橋梁。大正11年築。
山陽電鉄の橋梁には珍しい煉瓦橋脚が現存しています。
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市川橋梁もこの区間が竣工した大正11年の竣工。下流側の橋桁は架け替えられているようですが、上流側の橋桁は当初のものが現存しています。
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東端の1基を除いた他の橋脚はこのようなコンクリート製の円柱を並べたもの。後年に取替えられたものでしょうか。
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飾磨から網干までを結ぶ支線の網干線。夢前川を渡る橋梁は昭和15年に架けられています。
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この橋梁には下路式のプレートガーダー桁が使われています。
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by sunshine-works | 2011-08-04 23:47 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)


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