2011年 07月 23日
津山線の橋梁その1
美作の津山線橋梁

岡山と津山を結ぶ津山線は明治31年、民営の中国鉄道の路線として岡山市駅~津山駅間で開業します。
岡山県内の鉄道路線の中で現在の山陽本線の母体となった山陽鉄道に次ぐ古い歴史を持つ同線には、姫新線や因美線と同じように開業当初から使い続けられている古い橋梁が数多く現存しています。今回と次回はこの津山線に残る古い橋梁群を紹介していきます。
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津山口~佐良山間で渡る谷川橋梁。橋脚を持たない小さな橋です。煉瓦を積んだ橋台やポーナル式橋桁が当時の姿で残っています。
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岡山~津山口を結ぶ津山線は旭川やその支流の河川を何度も渡って行きます。これらのポイントに架けられた橋梁の多くが開設当時から使い続けられているもので、現存度合いに於いては因美線や姫新線を上回る密度で当時からの橋梁や橋脚を確認する事が出来ます。

佐良山~亀甲では並行する佐良川を2度渡ります。最初に渡る第2佐良川橋梁。
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続いて第一佐良川橋梁
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亀甲駅北側の萩峪川橋梁
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これら津山線橋梁の特色としてイギリス製のポーナル式プレートガーダーの使用が挙げられます。
明治中期に輸入されたこのタイプの橋桁はその後国産も試みられ、地方ローカル線を中心に使われていきますが、その後はより強度に優れた新式の物に置き変わって行きました。
明治期に大量に導入されたポーナル桁が架け替えることなくこれだけの数で残っているのは全国的にも数少ない例と思われます。
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このように桁の垂直方向に渡された補鋼材(ステフナー)の両端がJ字形に折れ曲がっているのがポーナル桁の大きな特徴です。
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津山線で使われている明治期のポーナル桁の多くはイギリスのクリーブランド・ブリッジ社製の物です。同社の桁にはこの様な楕円のプレートが付けられています。
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更に下って新城川橋梁。
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この様な小さな橋も開業当時の姿で残ります。
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宮地川橋梁
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この先暫くは旭川支流の中でも大きな川である誕生時川に沿って南下します。
最も上流側の第5誕生寺川橋梁。
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誕生寺の支流、二箇川を渡る橋梁。
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鋼橋以外にもこの様な煉瓦・石積の架道橋がこの先数箇所に残っています。
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その先に架かる橋梁も小さいながらポーナル式のプレートガーダー桁が渡ります。
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第4誕生寺川橋梁。
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第3誕生寺川橋梁。
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第2誕生寺川橋梁。太い煉瓦橋脚が高い位置で桁を支えます。
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一連の誕生寺川橋梁の最後、第一誕生寺川橋梁。
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by sunshine-works | 2011-07-23 02:12 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
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