2011年 07月 03日
播磨の鉄道遺産その4 西播磨を南流し播磨灘へ注ぐ二つの大きな河川、揖保川と千種川。それぞれを渡る山陽本線の橋梁には同区間開設時~大正期に架けられた橋脚、橋桁が使われています。 網干~竜野間にある山陽本線揖保川橋梁。揖保川下流の広い川幅を2本の上路プレートガーダー橋が渡ります。 下り線に使われている煉瓦橋脚は同区間が開通した明治期の築、上り線に使われているコンクリート橋脚は同区間が複線化された大正期の築です。 手前側が下り線の煉瓦橋脚。積み上げた煉瓦の縁を切石で補強しています。 煉瓦橋脚の土台部分。 明治期と大正期の橋脚が並びます。橋桁に付けられた銘板から橋桁部分は大正15年に架け替えられた事が分かります。 川を越えた橋桁は河川敷を低い高さで横切り、土手の向うへ渡って行きます。 揖保川を越えた下りの山陽本線は有年駅と上郡駅の間で千種川を渡ります。この地点に架けられた千種川橋梁も開通当時からの煉瓦橋脚と複線化された際のコンクリート橋脚が現存し、大正期の橋桁が使われています。 揖保川橋梁とは開通時期も複線化された時期もほぼ同時期にあたり、橋脚、橋桁ともに共通する規格が用いられています。橋の長さや周辺の景色の違いを除くと二つの橋梁は非常によく似ています。 遠景に山々を据えた長閑な景色の中、穏やかな川面を橋桁が渡っていきます。 土手を越えて広い河川敷を横切る桁。明治期の遺構を眼前に見る事が出来ます。
by sunshine-works
| 2011-07-03 19:10
| 近代建築 兵庫県
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