2011年 03月 04日
旧武庫川高等女学校本館(武庫川女子大記念館)
西宮の近代建築その31

西宮市の東南部にある武庫川女子大学は日本最大規模の女子大として知られています。このキャンパスの一角に前身の武庫川高等女学校の旧校舎が残されています。昭和14年、この地に建学された時に本館として建てられました。
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木造2階建て、正面入口に大きな切妻屋根のファサードを構え、三角ペディメントに校章を象ったオーナメントを飾ります。時局が切迫していた時期の建物ですが、風格を備えた堂々たる意匠です。
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記念館として保存されているのは旧校舎の中央部分です。この地域は近くに軍需工場があった事で戦時に激しい空襲を受けました。武庫川高等女学校の校舎も空襲により多くの被害を受けた様ですが、奇跡的に焼け残った中央部が残されたと思われます。
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正面玄関。両脇に石柱が添えられ、床にも石が張られています。この時期の建物としては相当に贅を尽くした意匠と思えます。
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側面は途中で切られているようで、断面は違和感の無い様に下見板で仕切られています。
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この校舎は表と裏が殆ど同じ造りになっています。南側が裏面と思われますが、玄関上部にバルコニーがあるのとペディメントのオーナメントが異なる以外はほぼ同じでしょうか。
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南面からの眺め。玄関はやや小さめとなっていますが、基本的な造りはほぼ共通の仕様に見えます。
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広いキャンパスの中に残る小さな建物ですが、周囲に並び建つ現代建築の校舎に引けを取らない存在感を示しています。この武庫川女子大記念館は兵庫県内に残る数少ない旧制女学校の校舎として極めて貴重な現存例と言えるでしょう。
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by sunshine-works | 2011-03-04 23:42 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
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