2010年 11月 25日
琴電滝宮駅
香川県綾川町の近代建築その2

琴平高松電気軌道(琴電)の母体の一つとなった琴平電鉄は、高松から金刀比羅宮へ至る参宮鉄道として大正15年に開通します。現在は琴電琴平線となったこの区間の途中に開業時に建てられた駅舎が現存しています。
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急傾斜の大きな屋根が特徴的な木造下見板貼り・洋瓦葺きのモダンな駅舎です。
現在は木造下見板貼りの外壁となっていますが、俊工事はモルタルスタッコ仕様の壁にハーフティンバー式に柱を見せた凝った造りでした。
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この滝宮駅の他にも、琴電の母体となった3会社の駅舎には洋風意匠を取り入れた例が多く、以前に紹介した長尾線の元山駅や志度線の屋島駅も洋風のモダンな駅舎に造られています。
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側面に比べて相応に幅の狭い正面側。屋根の大きさが際立ちます。
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モルタルの外壁は下見板に変えられていますが、これはこれで建物の雰囲気と良くマッチしています。
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内部も当時の姿が良く残されています。琴電屋島駅の内部と通じるものがあります。
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開業当時の橋梁や戦前生まれの車両が現役で活躍する琴電は鉄道遺産の宝庫として知られていますが、地方鉄道には珍しい大正期~昭和初期の洋風駅舎が現用施設として使われている事もその魅力のひとつです。
東京や京阪神の郊外に大手私鉄が路線を発達させていったこの時代、これら私鉄に倣って作られた洋風意匠の駅舎ですが、地方駅とは思えない極めて高いレベルで作られた事が窺えます。
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by sunshine-works | 2010-11-25 23:37 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by tajiri8jp at 2010-11-26 07:48
かわいい駅ですね。今も丁寧に塗装して大事にしている様子がわかります。
Commented by sunshine-works at 2010-11-26 12:38
こんにちは。
この場所は街道沿いの古い町並みなのですが、洋風のモダンな駅舎が面白い対比になっています。
琴電は古い車両や駅舎を大切に使い続けている半面、ICカード乗車券がいち早く導入されており、古くて新しい会社と言った一面があります。


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