2010年 09月 01日
三ツ矢記念館(御料品製造所)
川西の近代建築その3

能勢電鉄平野駅の北側、線路際の台地に三ツ矢サイダーの商標を描いた塔が建っています。三ツ矢サイダー創業の地であるこの場所には、皇室へ納めるサイダーの製造所として明治45年に建てられた小さな建物が残っています。
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日本オリジナルの清涼飲料「サイダー」を代表するブランド、三ツ矢サイダーは、平野周辺に湧出していた炭酸泉を商品化した平野水に始まります。
良質な炭酸泉に恵まれていた兵庫県は有馬や宝塚でもサイダーが製造され、日本の炭酸飲料の先進地域となっていましたが、とりわけ三菱や系列のビール会社の資本と結びついた平野の三ツ矢サイダーは日本のトップブランドへと成長していきます。
現在は御料品製造所と復元された三ツ矢塔(炭酸採取装置)だけが残されていますが、この周囲一帯には明治17年の創業から昭和29年まで、天然鉱泉を原料としていた時代の同社の主力工場が置かれていました。
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コンクリート造、平屋建、長辺5メートル程の小さな建物です。アーチ窓と入口の庇に装飾表現が見られる他は、飾り気の少ないあっさりした意匠です。
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復元された三ツ矢塔。炭酸鉱泉から炭酸ガスを採取する為の施設です。
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工場が移転した後、残されたこの建物は三ツ矢記念館として公開されていましたが、その後休館状態となっています。将来は再び公開される予定との事なので内部の様子はその時のお楽しみ、と言う事に。
詳しくはこちらをご覧下さい、
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by sunshine-works | 2010-09-01 23:28 | 近代建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ひろ009 at 2010-09-02 21:55 x
こんばんは。
お久しぶりです。この夏はあまりの暑さに近代建築探訪は殆どせず、近場の純喫茶やレトロ喫茶めぐりをしておりました(汗)。これが意外と収穫大でした。
ここは面白いですね。私はK先生に教えて頂くまでは全然知りませんでした。見学時に”鉄網コンクリート”ともお聞きしました。
源泉の方はご覧になりましたか?今でもたぶん泡がプクプクと湧き出ていると思います。
Commented by sunshine-works at 2010-09-03 00:32
ひろ009さん こんばんは。
明治後期の築でコンクリート造の建物はまだ珍しい時代なので、鉄筋ならぬ「鉄網コンクリート」と言うのが存在したのですね。その後も木骨や竹骨コンクリートなどもあったくらいですから、いろいろと試行錯誤を繰り返して現在の技法が確立されたのでしょうね。
そういえば源泉もこの付近にあったはずなのですが、うっかり見落としていたようです。残念無念。
Commented by tajiri8jp at 2010-09-03 07:49
自分は現在宝塚市で勤務してますが、近くにもいろんな近代建築があるのだとあらためて教えられます。
ぜひ見に行きたいものです。
Commented by sunshine-works at 2010-09-04 13:20
tajiri8jpさん こんにちは。
大阪や神戸とはまた異なる個性の建物が残っているのがこの地域の面白さですね。ぜひご訪問されて素晴らしい写真を撮ってください。


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