2010年 08月 16日
加佐見橋
岡山県真庭市の近代建築その6

久世から旭川を上流方向へ更に遡ります。岡山県を代表する温泉地の一つ、湯原温泉の入り口に渡されたこの橋も昭和9年の室戸台風で被災した旧橋に代わる橋として昭和14年に架けられました。
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旭川の上流域とは言え、まだ橋長は80メートルもあります。1連の鋼製ワーレントラス橋に鋼プレートガーダー橋が2連繋がって一つの橋となっています。このうち、プレートガーダー橋2連は昭和53年に架け替えられており、右岸のワーレントラス橋が竣工時の姿で残っています。
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室戸台風の復興事業で架けられた橋の多くにトラス橋が採用されましたが、橋の大きさに応じて異なるタイプのトラス構造が用いられました。
この中で比較的桁長の短い橋脚に用いられたのが、この加佐見橋に見られる平行弦トラスと呼ばれる形式です。上弦が弧を描く曲弦トラス橋程の複雑な構造計算を要せず、鋼材も少なく出来るこの形式は概ね桁長50メートル迄の橋桁に使用されました。
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上下の弦材の間に繰り返される三角形。トラス構造の基本形です。
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左岸側に接続するプレートガーダー橋からの眺めです。
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河原に下りて遠方から
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このあたりは現在でも山深い地域ですが、当時このような近代橋がさらに上流の小さな川にも渡されて行きました。関東大震災で多くの橋が失われた東京でも大規模な橋の復旧事業が実行されましたが、岡山全土で行われた室戸台風からの橋の復旧は、数に於いてこれを遥かに上回る物でした。
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by sunshine-works | 2010-08-16 00:16 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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