2010年 07月 27日
旧江崎灯台退息所/旧鍋島灯台退息所
香川県高松市の近代建築その5

四国各地から移築された民家が展示されている四国村には、日本の伝統家屋と共に瀬戸内海の各地から移された旧灯台施設が展示されています。
日本の洋式灯台の歴史を伝えるこれら建物を今回と次回に分けて紹介します。

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旧江崎灯台退息所

江崎灯台は明治初期にイギリス人技師ブラントンの設計によって全国各地に建てられた灯台の一つとして、淡路島の北端に設置されされました。灯台本体は今も淡路島に残っていますが、職員の居住施設として使われた建物(退息所)が四国村に移築されました。明治4年築。
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各地に築かれた灯台施設の多くは、厳しい気象条件に耐える為、当時最も堅牢な工法だった石積みで建てられていました。大きな切石を重ね、木造の小屋組に瓦屋根を葺いています。
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中央に設けられた玄関。小さめの入口は強度を考えての事でしょうか。瓦葺きの庇を角柱で支えます。
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建物内部も当時の姿で残っています。
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旧鍋島灯台退息所

坂出の沖合い、鍋島に設置された灯台もブラントンが手掛けた計28基の灯台の一つです。江崎灯台と同様、灯台本体は現地に残り、役目を終えた退息所がこの地に移されています。明治6年築。
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江崎灯台退息所とよく似た造りですが、建物前面に並び、軒を支える石柱が意匠的な特徴となっています。
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厚さ60cmに及ぶ石材。見るからに頑丈そうな印象を受けます。
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側面からの眺め。脇には小さな付属建物があります。
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分厚い石壁に開けられた窓。まるで出窓のように見えます。
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頑強な石造の宿舎は、一見近代的で快適な居住環境に感じますが、電気も空調設備も無かった当時、石造の建物は蒸し暑い日本の風土には馴染まなかった事と思います。
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by sunshine-works | 2010-07-27 23:50 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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