2010年 06月 09日
旧片上鉄道吉ケ原駅
岡山県美咲町の近代建築その1

県の北部に中国山系の山並みが連なる岡山は、各地に鉱山が開かれ、有数の鉱業県でもありました。吉井川上流の柵原には、かつて日本一の硫化鉄鉱山であった柵原鉱山が存在し、平成3年に閉山するまでの100年余りに渡って操業を続けていました。
この柵原と積出港となった備前片上の間に敷設された旧鉱山鉄道の駅舎が鉄道資料館として保存されています。
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保存されているのは、終点から一つ手前に置かれていた旧吉ケ原駅です。当時そのままの駅舎に数両の車両が展示され、一部の車両は動態で保存されています。隣接地には旧柵原鉱山の資料館が並び、鉱山町として栄えた往時の歴史を伝える観光スポットとなっています。
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本来が鉱石を運ぶ為の鉄道であり、乗客運輸は余禄の様なイメージがありますが、現存するこのモダンな駅舎は、地方のローカル鉄道とは思えない立派な造りです。三角屋根が特徴的な駅舎は、ヨーロッパの高原鉄道を思わせます。
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ユニークな形の入口庇の持ち送り
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待合室の様子。当時そのままの状態が保たれています。
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ホームは二面・三線の構成。跨線橋はなく、線路を横断して渡る昔ながらの形式です。
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ホームには、同線で長年使われていた貴重な車両が停め置かれています。
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隣接する公園には、当時使用されていた鉱内車両や機材が展示されています。
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山間部と平野部を結ぶ、貴重な交通手段だった片上鉄道ですが、柵原鉱山が硫化鉄鉱の需要減少と輸入鉱石へのシフトにより閉山となった事で70年に及ぶ歴史を閉じます。
同様に、全国各地に存在した鉱山鉄道の多くも、閉山によって相次いで廃止され、一部が観光用に存続するのみとなりました。
廃線とはなりましたが、当時のまま残されているこの旧片上鉄道の駅舎と車両は、鉱業の発展を支えた近代化遺産として資料的価値の高い物となっています。
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旧片上鉄道苦木駅
廃線となった片上鉄道ですが、途中駅の一部には、そのまま残されている物もあります。
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by sunshine-works | 2010-06-09 21:02 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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