2010年 06月 05日
旧神戸銀行山本支店
宝塚の近代建築その7

阪急電鉄山本駅は同線開設時に設置された駅の一つですが、付近一帯は古くから造園業が盛んな地域として知られ、その歴史は千年以上に及んでいます。この山本駅から線路沿いの道を西へ進んで行くと、踏切脇に一軒の木造洋館が見えてきます。現在、陶芸工房やギャラリーとして使われているこの建物は、大正年間に銀行支店として建てられたものです。
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この建物については、神戸銀行ないしは西宮銀行の旧店舗、大正中頃の築、と紹介されています。昭和11年、統合によって神戸銀行が誕生する前は西宮貯蓄銀行~武庫銀行~西宮銀行の順に推移していますので、いずれかの銀行の代に開設され、その後引き継がれて神戸銀行の支店になったと思われます。
(尚、支店名称が「山本支店」であったかについては確認できませんでしたが、とりあえず地名から山本支店としました。)
神戸銀行に改称して程なく、この支店は廃止されていますので、銀行としての用途は二十数年と短い期間に終わっています。以後は長く住居として使われ、近年に現在のギャラリーに改装されています。
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木造モルタル仕上げ、銀行店舗としては小規模な建物です。外観は住宅風ですが、内部は吹抜けを設けた、この時代の銀行店舗に共通する構造となっています。
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モルタルを搔き落としたドイツ壁仕上げの外壁。当時の洋風住宅に流行った工法です。
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入口は建物の右端に1か所。銀行にしては簡素で小さめですが、それなりに意匠が凝らされています。
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住宅街の中に旧銀行店舗がこのように残されているのは珍しい事例でしょう。閑静な町並みの中のギャラリーとしての用途は、建物の雰囲気を活かした良い使い方だと思います。
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by sunshine-works | 2010-06-05 16:43 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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