2010年 05月 21日
旧第百十四銀行長尾支店
香川県さぬき市の近代建築その1

四国霊場巡りの八十七番所、長尾寺の門前町として栄えた長尾の旧街道沿いに、四本の列柱を持つ石貼りの建物が建っています。この建物は第百十四銀行長尾支店として昭和8年に建てられました。
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4本のトスカナ式ジャイアントオーダー、軒を飾るコーニスやディンティル、中央の円形レリーフ、柱間に並ぶ縦長窓等、いかにも銀行建築然とした意匠です。小さな町の支店としては非常に装飾豊かで豪奢な造りとなっています。
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時代的には銀行建築から古典様式の要素が薄れていく移行期の建物ですが、銀行建築の象徴だったオーダー柱はしっかり残され、重厚さや風格が保持されています。
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この建物は第百十四銀行長尾支店として昭和53年まで使われました。銀行としての役目を終えて30年以上も経過していますが、各部の状態は良好で、窓や鉄扉も往時そのままに保たれています。
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現在この建物は、銀行当時の外観を残したまま地元企業の店舗兼事務所として使用されています。
多くの地方都市で中心部の過疎化が進み、旧市街に残る優れた建物そのままを活かすのは次第に難しくなっていますが、建物の外観を損なうことなく転用された好例ではないでしょうか。
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by sunshine-works | 2010-05-21 23:10 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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