2010年 05月 09日
旧宝塚文芸図書館
宝塚の近代建築その5

平成15年、惜しまれつつ90年に及ぶ歴史を閉じた宝塚ファミリーランドの跡地に、蔦が絡まる古い鉄筋コンクリート建物が残されています。
現在、中華料理店として利用されているこの建物は宝塚ファミリーランドの前身である宝塚新温泉に併設された図書館として建てられました。昭和6年築。
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箕面有馬電気鉄道が武庫川左岸に開いた宝塚新温泉は、単なる温泉ではなく、遊園地や動物園、演劇場が一体となった総合娯楽施設で、戦後の一時期各地で流行ったヘルスセンターの元祖ともいえる内容でした。
この図書館もそれら一連の施設の一つとして、温浴客に書籍や雑誌の閲覧を提供する場として設けられたもので、大正4年に初代の建物が建てられています。
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その後この図書館は演劇関係の図書を中心とする宝塚文芸図書館に発展します。戦後に収蔵図書が池田市へ移された後は、宝塚歌劇団の施設として使われていました。
現在は中華レストランになっています。玄関周りの意匠や、壁面のレリーフが醸す重厚な雰囲気は、この種の用途に良く似合います。
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壁面を覆う蔦がこの建物の長い歴史を実感させます。
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宝塚ファミリーランドの跡地は住宅展示場や商業施設、公園施設へと変わりました。現在の宝塚の発展の元となった宝塚新温泉ですが、戦前に建てられた施設の痕跡は殆ど残されておらず、この建物が唯一のものとなっています。
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by sunshine-works | 2010-05-09 22:53 | 近代建築 | Trackback | Comments(1)
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Commented at 2010-09-12 23:40 x
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