2010年 04月 07日
マルキン醤油工場施設
小豆島の近代建築その1

瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島は温暖な気候と海運の利便を活かして古くから産業が発達しました。
代表的な産業である醤油製造業の工場は、島の南部、内海湾に面した苗羽地区にその多くが集まっていますが、この中で最も大きく、最も目立つ建物が今回紹介するマルキン醤油の工場群です。これらの工場建物には同社が創業された明治後期から昭和初期にかけて建てられたものが数多く残されています。
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小豆島の醤油製造は400年に及ぶ歴史を有していますが、日本の4大産地に列せられる現在の躍進は、明治期に地元業界が取り組んだ、製法と経営の近代化によって齎されました。中でも、明治40年、同業者を統合して設立された丸金醤油株式会社は、やがて島を代表する大企業に成長し、日本の醤油大手5社の一角を占める会社となっていきます。
従来の小豆島の醤油醸造所の殆どが、個人資本による小規模な施設であるのに比べて、このマルキン醤油の工場は、巨大な建物が並ぶ、いかにも近代工場然とした概要を備えています。
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工場の中央に経つ第16号醤油蔵(諸味蔵とも)。東側が撤去され当初の半分に短縮されています。大正12年築。
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第15号醤油蔵。妻面には社章のメダリオンが飾られています。これも大正12年の築。
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側面からの眺め
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北側には木造の蔵が並びます。
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現在はマルキン醤油記念館として公開されている旧圧搾工場。
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側面から裏手へ
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さらに奥へ工場施設が連なります。
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県道を挟んだ東側にも蔵が続いています。
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伝統産業の工場施設には、この様に歴史のある建物を現在も使い続けている事例が数多く見られます。
ハイテク設備を備えた最新の工場に建て替えられていくのは時代の流れなのでしょうが、風格を感じさせる重厚な意匠は何より味わい深く、企業イメージを強く印象付けられます。
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by sunshine-works | 2010-04-07 03:14 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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