2010年 03月 19日
玉野三井病院
岡山県玉野市の近代建築その2

三井造船発祥の地、玉野市玉地区は造船所を中心に発展を遂げた町です。玉造船所が操業を開始した大正期以降、工場設備と共に社宅や厚生施設等の関連施設が次々と建てられて行きます。昭和12年、造船所の隣に企業立病院としてこの三井病院が建てられます。設計:置塩建築事務所
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この時代の病院建築らしく、装飾要素が控えられ直線的でスッキリした外観です。後年の改修で外壁の一部にパネルが貼られた為、全体の印象は当初と若干異なっていますが、主要な部分は竣工時の状態を良く残しています。
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鉄筋コンクリート3階建て(後年に4階部分が増床されています)、地方都市の病院としてはかなり大きな建物です。造船所の従業員だけでなく、地域の住民に開かれた総合病院として当時の最新医療施設を備えていました。
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長く突き出た庇が特徴的な玄関。
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三井の紋章入りの通風口格子。
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全面にタイルが貼られた外壁。茶褐色に塗られた庇が水平方向に長く伸びます。
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裏手の造船所施設がすぐそこに見えています。
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現在程には医療施設が整っていなかった当時、企業立病院は地域の中核医療施設として大きな役割を果たしていました。
合理化やラインの縮小で従業員が減り、企業城下町と言う呼称は過去の物となりつつありますが、各地に残るこれらの企業立病院は、町の基礎を築いた企業の貢献を後世に伝える貴重な産業遺産となっています。
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by sunshine-works | 2010-03-19 23:48 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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