2010年 02月 20日
旧浅越商店社屋
岡山県岡山市の近代建築その22

岡山市の中心部から南へ2駅、妹尾の駅前に洋風意匠の古い事務所ビルが建っています。畳表製造業の浅越商店の本社屋として昭和2年に建てられました。
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かつて藺草の生産高で日本一を占めていた岡山では、藺草を材料とする茣蓙や畳表の製造が重要な産業でした。岡山市から倉敷市にかけての一帯に大小様々なメーカーが競う中、この浅越商店は藺草製品の製造・販売から茣蓙織機の開発まで手掛ける、業界最大手の会社でした。
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鉄筋コンクリート風の建物ですが、木造モルタルの2階建てです。裏側を除く三面をピラスターやコリント式柱頭、レリーフで飾り、本格的なビルに引けを取らない風格を備えています。
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玄関ポーチや腰周りには石を貼っています。
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現在、この建物は浅越商店の織機部門から発展した浅越機械製作所の社屋となっていますが、長らく使われていないようです。裏手に回ると各部に老朽箇所が散見されます。
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この時代の事務所ビルの典型として、良好に姿を留めているこの建物ですが、半ば放置されてしまっているのが気がかりです。地域の発展を支えた地場産業の遺構として保存活用が望まれます。
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by sunshine-works | 2010-02-20 00:43 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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