2010年 02月 12日
小林聖心女子学院
宝塚の近代建築その1

宝塚市の西部、阪急小林(おばやし)駅から坂を登って程なく進むと小林聖心女子学院のキャンパスに行き着きます。この小林聖心女子学院では昭和2年に建てられた鉄筋コンクリートのモダンな校舎が現在も使われています。設計:アントニン・レーモンド
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カトリック聖心会の教育機関として大正12年に現在の神戸市東灘区で設立された住吉聖心女子学院がこの学院の起源となります。大正15年に現在地へ移転し校名を改称、昭和2年にアントニン・レーモンド設計の本館が竣工します。因みに、同じ聖心会の学校である東京の聖心女子学院(現在の聖心女子大)もアントニン・レーモンドが手掛けています(大正15年築)。
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帝国ホテルの設計の為にF.L.ライトの助手として来日し、その後も日本を拠点に活躍したレーモンドがライトの下を離れ独立間もない頃の作品です。水平・垂直に伸びやかに連なる柱や梁、平面の組み合わせで構成されるモダニズム建築ですが、所々に局面を用いて変化を付けています。
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最近の学校建築と見紛う程のモダニズムに徹した建物です。今日の感覚では一般的な学校建築に見えますが、昭和初期の段階でここまで従来の概念を排した校舎は大阪や神戸にも無かったと思います。
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この部分のコーナーには局面が用いられています。瓦屋根が葺かれている下の張出部分は後年の増設なのでしょうか。
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校庭側の窓の一部は弧を描く庇が掛けられています。
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ここもコーナーにアールが付けられています。
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普段は立入出来ませんが、学園祭のこの日は館内を自由に見学する事が出来ました。
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建具や手摺、窓枠等、殆どが当時のままです。
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再度外に出て外周の景色です。
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戦前・戦後の両時期に、関東・東日本を中心に活躍し、日本のモダニズム建築の先駆者だったレーモンドの数少ない関西での作品です。
大正から昭和初期にかけては、阪神間にモダニズム文化が花開いた頃でした。この校舎は当時の阪神間の先進性を象徴するような建物だったと思います。
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by sunshine-works | 2010-02-12 21:54 | 近代建築 | Trackback | Comments(1)
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Commented at 2011-01-06 20:21 x
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