2009年 10月 21日
旧岡山県立農学校本館(三徳園農業展示館)
岡山県岡山市の近代建築その3

岡山市の東部、旧県立農業研修所の跡地を利用した公園内に明治期の木造校舎が移築保存されています。現在、農業資料館として使われているこの建物は,旧岡山県立農学校の本館として明治35年に建てられました。
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元々この場所は農業従事者の技能育成を目的に設立された農業研修施設・三徳塾でした。昭和43年にその役目を終えた後、18ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、緑豊かな農業公園として利用されています。
公園の中央に建つこの建物は、昭和46年に、ここから30㎞程西方にある岡山県立高松農業高校から移築されて来たものです。
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当時の木造校舎に典型的な下見板貼り2階建て、寄棟造りの偽洋館風建物です。凝った装飾はあまりありませんが、庇を支える玄関部の角柱が目を惹きます。
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明治5年発布の学制令に基づいて設立された農学校は、先端の農業技術を学ぶ場として各都道府県に置かれ、農業高校や農業大学の前身となります。この岡山県立農学校も、現在の高松農業高校と岡山大学農学部へ発展していきました。
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農学校の校舎と言っても、教室として使われていた建物なので通常の学校建築と比べて特段変わった処はありません。4面に窓を巡らせた、極めてオーソドックスな木造校舎です。
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元々が農業研修所だけに、園内に植えられた様々な樹木や花卉が彩りを添えます。
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がっしりとした角柱が組まれた玄関。
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用途を終えた校舎の転用事例で最も多いのは、このような資料館としての用途かと思われます。改修の必要性が少なく、校舎の雰囲気が文化的な展示物にぴったりと合っています。
この旧農学校校舎にとって、農業公園内の農業資料館の用途は、まさにうってつけの利用法といえます。
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by sunshine-works | 2009-10-21 21:32 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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