2009年 10月 05日
旧三木実科高等女学校校舎
三木の近代建築その2

神戸電鉄三木駅の南東、市役所や文化施設が並ぶ旧三木城の跡地の一角に古い木造の校舎が残っています。現在は市役所の分庁舎として使われているこの建物は兵庫県立三木高校の前身、三木町立実科高等女学校の校舎として建てられました。
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この一帯は三木町立実科高等女学校が開校した大正12年から後身の県立三木高校時代の昭和41年までの半世紀に亘り、多くの生徒が学んだ校地でした。校舎移転に伴い跡地には市立図書館と美術館が建てられましたが、2棟の校舎は残され、市の施設として利用されています。
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かつて新館と呼ばれていた建物です。昭和17年に建てられました。
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戦時中だった時代背景もあってか、装飾要素が殆どありません。
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建物裏面です。
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もう1棟がこの旧東館。こちらの校舎は昭和7年築。妻面のハーフティンバーやマンサード風の屋根に特徴があります。
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事務所施設として使われている旧新館と異なって普段は殆ど使用されていないのか、窓は破れ、漆喰も剥がれ落ちてしまっています。
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左手前が旧東館、奥に見えるのが旧新館です。
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これらの建物は、保存が目的と言うより解体の要がないまま残った建物なのでしょう。その後に手を加えられることもなかったようで、校舎としての役目を終えてから40年を経過しているとは思えないくらいに当時の面影が保たれています。
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戦前に建てられた学校の多くは、戦後の復興期に建て替えを行って近代的な鉄筋校舎に生まれ変わっていきますが、歴史のある校舎が残される事例は極めて少数です。この旧三木高等女学校校舎の場合は、校地自体の移転だった為に解体の必要性がそれ程高く無かった事や、跡地が市の施設に利用された事が幸いしてこの2棟が残ったものと思われます。
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by sunshine-works | 2009-10-05 21:41 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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