2009年 06月 16日
相坂隧道
姫路の近代建築その17

姫路の北部、県道80号線の山中に大正時代に掘られた煉瓦造りのトンネルが現用施設として使われています。大正10年に竣工したこの相坂隧道は地元の香呂村の事業として村民の手作業によって築かれました。
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播州平野の中心都市として栄えた姫路の町ですが、合併によって広がった市域の北部は丘陵地帯がその大半を占めています。道路や鉄道が整備された今日では姫路中心部からこれらの地域まで短時間で往来が可能ですが、以前は険しい峠道を幾つも越えていく大変な苦労が伴いました。
当時の村民にとって交通路の整備は何よりも切実な願いでした。
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セメントの使用を抑えて煉瓦を多用しています。地方の小規模なトンネルなのですが、手の込んだ装飾が見事です。
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自動車1台がやっと通れる位の狭いトンネルです。当然歩道などありません。
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部分的に補修されている跡もありますが大部分は俊工事のままと思われます。
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全長約70メートル、1分もかからず反対側へ抜けます。こちらは西面の様子です。
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このトンネルが掘られた経緯についてはこちらの記事が参考になります。小さな村にとって相当な財政負担だったようですが、もたらされた恩恵はそれを上回るものでした。
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by sunshine-works | 2009-06-16 20:25 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by aruphoto at 2009-06-18 20:38
おお、これは良い場所ですね。
是非撮ってみたいです^^
Commented by sunshine-works at 2009-06-19 18:49
aruphotoさん コメント有難うございます。
ネットの情報ではこの辺りは怖い場所として有名なのですが、意外と平気でした。確かに、晴天の日にもかかわらずこの付近だけ異様に薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていましたが、山道ならこんなものでしょう。トンネル自体は見応え十分のすばらしい造形美が堪能できます。是非お出かけ下さい。


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