2009年 04月 19日
旧第三十四銀行姫路支店
姫路の近代建築その4

城下町を基に発展した姫路の中心市街は、姫路駅から姫路城の間の約1キロ四方の範囲に及びます。碁盤目状の町並みに幾つもの商店街が連なり、地方都市としては規模の大きな商業集積地となっています。
戦前から栄えたこの中心街ですが、空襲によって古い建物の多くは失われ、戦禍を免れた建物もその後の再開発によって殆どが建て替えられてしまいました。姫路の近代建築その4は、姫路の中心部に現存する数少ない戦前築の建物を紹介します。
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現在は医院として使われているこの建物はその後に山口銀行、鴻池銀行と合併して三和銀行となる第三十四銀行の姫路支店として建てられました。大正6年築。
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中心街の北西、商店街から少し離れた静かな一角に建っています。元銀行の建物なのですが、その後医院に改装された為か、一見しただけでは銀行には見えません。
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レンガ構造の建物ですが、正面はモルタルで仕上げています。小さな玄関を中心としたシンメトリーデザインに縦長窓が並びます。規模も小さく、銀行としては控えめな印象です。
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この建物については資料が乏しく、いつから医院として使われているのか不明ですが、掲げられている看板の書体から判断すると比較的古い時期に医院に変わっている様に思えます。
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側面には建築当初の名残りが窺えます。赤レンガ壁に白のラインでアクセントを付け、頂部にメダリオンを飾っています。地味な正面側に比べると側面は華やかな印象を受けます。
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買物客や観光客で賑わうアーケード街を一歩外れると、市街地でもこのあたりは人通りも疎らで、銀行店舗が置かれていた当時とは周囲の様相はだいぶ変わってしまったようです。
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旧銀行店舗を医院に転用した数少ない事例です。これ位の規模であれば個人医院として扱いやすい建物だったのかも知れません。
銀行店舗から医院に転じたこの建物ですが、医院としてもそろそろ限界を迎えている様に思えます。この界隈の変遷を刻む小さな建物はやがて静かにその役割を終え、記憶の中に残って行く事となるのでしょうか。
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by sunshine-works | 2009-04-19 22:50 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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