2009年 04月 11日
勝原薬局
姫路の近代建築その2

姫路城の北東、町屋造りの家屋が並ぶ野里周辺は「同心町」「鍛冶町」と言った城下町ならではの町名が残る、古い歴史を持つ地区です。職人町から発達したこの一帯は商業地や繁華街として栄えましたが、その後商業の中心が駅周辺に移ると賑わいも薄れ、現在は戦災を免れた風情ある町並みがひっそりと残されています。
この地区の南側に位置する竹田町に1件の古い店舗建物が建っています。この建物は当地で古くから続く薬局の店舗として昭和2年に建てられました。
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狭い道路に面して建つ3階建ての主屋とこれに繋がる2階建ての建物が一体になっています。この時代の商業ビルとして3階建ては然程高い建物ではありませんが、周囲に並ぶ和風の家並みの中では、一際大きく目立つ建物です。
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この時代に流行ったゼセッション風のデザインが取り入れられています。強調された垂直ライン、3階頂部を飾る円弧状のペディメント、整然と並ぶアーチ窓、建物南端に添えられた小さな塔等、装飾性豊かな建物です。
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前面道路が狭いので全体が上手く写せません。どうしてもこの様なアングルになってしまいます。
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玄関は意外とあっさりしています。
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江戸時代から続く古い町並みに突然現れた近代的な商業建物ですが、現在は違和感なく景色に溶け込んでいます。累々と続く町の歴史の中では、この程度の時代の経過は僅かなものなのかも知れません。
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by sunshine-works | 2009-04-11 21:53 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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