2009年 03月 22日
片岡医院
高砂の近代建築その3

高砂の中心市街の裏手に1軒の医院兼住宅が建っています。設計施工データは不詳ですが、昭和初期頃の築と思われます。
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高砂銀行から前回紹介した三菱製紙魚町倶楽部へ向かう途中の住宅街に建つ開業医院です。商店街や大通りの賑わいから少し離れたこの一角は高砂の中でも早くから開かれた街区で、閑静な町並みの中に大きな家々が並びます。戦前に建てられたと思われるこの医院は高砂では珍しいモダン建築の洗練されたデザインで、通りからもよく目立ちます。
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手前に診療施設、奥に住居が繋がる典型的な開業医院の構えです。壁面全体に張られた化粧タイル、水平を強調した軒と庇のライン、各窓と玄関扉に共通する縦長格子のレイアウト等、当時の先進住宅のエッセンスが随所に盛り込まれています。
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この建物の雰囲気を支える大きな要素がこの窓と玄関扉です。これがサッシ窓に変ってしまうと全く異なる印象となってしまいます。
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この建物も高砂市のライトアップイベントの日に公開されます。
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かつて、住居併設のいわゆる町医者と呼ばれる医療施設がどこの町にも普通に見られました。裕福で時代感覚にも敏感なこれら開業医達はそれぞれの地域で先進の建築意匠を取り込んだ医院を建てて行きます。現在も地方都市に残る近代建築には戦前に建てられた医院或いは旧医院だったこれらの建物が数多く見られます。
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by sunshine-works | 2009-03-22 18:58 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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