2009年 03月 13日
旧高砂銀行本店
高砂の近代建築その1

加古川市の南に接する高砂市は面積的に狭い市ですが、加古川市と同じように明治以降多くの工場が進出し工業都市として栄えました。市内にはこれらの施設に関連した近代化遺産が数多く残っています。
高砂の近代建築その1は工業都市高砂の発展を支えた地元の銀行建物を紹介します。
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山陽電鉄高砂駅から南へ伸びる幹線沿いに2本のオーダー柱を持つ、重厚な銀行建築が建っています。現在は高砂商工会議所として使われているこの建物は旧高砂銀行の本店として建てられました。昭和7年築。
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統合を繰り返しメガバンクとなった現在の主要銀行ですが、日本に銀行が誕生した明治期は地域毎に地場の銀行が設立され、大小さまざまな規模の銀行が乱立していました。特に兵庫県はその数が多く、日本一銀行の多い県でした。
市や郡単位を営業エリアとするこれら地域銀行は預金量が少なく経営基盤も不安定だったこともあって、徐々に吸収・合併が進められ、やがて現在の都市銀行や地方銀行の基礎となっていきます。新興工業都市として発展を続ける高砂の経済力を背景に設立された高砂銀行も、この建物が建てられた4年後には県下の6行と合併し神戸銀行へと発展していきます。
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銀行建築としてオーソドックスなスタイルですが、財閥系の大手銀行ではない地方銀行の建物としては非常に豪華な造りです。
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2本のジャイアントオーダーに挟まれて銀行らしい重厚な入り口が設けられています。
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高砂銀行、神戸銀行、太陽神戸銀行と移り変ったこの建物は昭和55年に銀行としての役目を終え、その後は高砂商工会議所の建物として使用される事となります。
毎年秋に行われる高砂市のライトアップイベントでは夜空に浮かび上がる美しい姿を見る事が出来ます。
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歴史のある街並みの中心街に位置し、遠くからも目を惹きます。工業都市として発展を続けたかつての高砂の隆盛を象徴する建物として、強くその存在を示しています。
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by sunshine-works | 2009-03-13 20:28 | 近代建築 | Trackback | Comments(1)
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Commented by 兵庫県立加古川東高同窓会東京支 at 2010-11-20 11:38 x
手前共のHPで、ふるさと紹介に貴写真を使用させて頂けないでしょうか。お問い合わせ申し上げます。
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